オレの周りにはいい人しかいない ──
なぜならそれは、オレがいい人だからだ!
…………
真偽のほどはさておき、
『自分に似ている人が自分の周りに集まってくる』
というのは本当です。
ヒトは自分を好きでいてくれる人が好き。
そのため、周りにいる『他者(他人)』を無意識に選別しています。
では、その選別は何を基準として行われているのか?
ここに深く関わってくるのが、タイトルにある『類似性の法則』です。
これはヒトが原始の時代を生き抜くためにも活用されてきたセオリー。
しかも現代においても『恋愛』や『ビジネス』のシーンで活かせるテクニックとして、君臨し続けているのです(なんかカッコいい!!)
もうこうなったら、この法則、押さえておきましょう。
モテます(きっと)。
仕事上でも、立ち位置が変わるはず(おそらく)。
── というわけで、
『類似性の法則』をどのように活用していくといい感じな人間関係が保てるの?
そもそも、この法則が有用なものとされているのはどうして?
等、基本部分も交えまして紹介いたします。
『気になっている人』
『今よりさらに仲良くなりたい友だち』
『商談を成立させたい取引相手』
などなど、人間関係のお悩みが少しでも解消されますよう『類似性の法則』が皆さまのお役に立てることを夢見て(僕が)、まずはテクニックではなく、
「心理学としての『類似性の法則』について」
から見ていきましょう。
『類似性の法則』って何?
『ヒトは自分に似ている人に魅力を感じ、その相手に対しての評価も肯定的になる』
といった人間の心理を表わしているのが『類似性の法則』です。
人が無意識のうちにでも常に感じている、
『誰かに受け入れてほしい』
『どこかに居場所が欲しい』
『誰かと繋がっていたい』
これはごく当たり前、かつ基本的な欲求(『所属欲求』といいます)。
先ほどチラリと書きましたが、原始の時代では、これらの欲求が通らなければ、生き延びることはできませんでした。
なぜなら獲物を捕らえたり、子育てをしたり、獣から身を守ったりするには現在の『ご近所づきあい』のレベルをはるかに超えたお互いへの協力が必要だったから。
何かをやらかして一緒に生活しているグループの人たちから受け入れてもらえなくなることは、そのまま生命の危機を意味していたのですね。
原始の時代をたった一人で、誰とも協力せずに生きていくことは不可能。
そこで彼らが身につけていったのは、
『自分は他人にどう思われているか』
を敏感に察知するためのアンテナです。
上記の『所属欲求』を満たすためにも、集団生活のルールを守り、他者から異端視されるような行動はとらず、それと同時に他者も観察。
関係を築いていきます。
これにより、
「大丈夫、自分はみんなから否定されていない」
「自分の考えや生き方も間違っていない」
──「このコミュニティから排除(排斥)されることはない」
と、自分の立ち位置を知ることができました。
これは原始の時代のお話ですが、基本的な部分は現代であっても何も変わりません。
『死には直結しない』ところが違うくらい。
(※ 実際『仲間外れ』などにあい、精神的に傷ついている時の『脳』は、物理的に身体を傷つけられた時と同じ反応を示します。
『脳』は『心の傷』にも『身体の傷』にも同じように対処しています)
ですので、誰かに受け入れてもらえるためには『他人の目から見た自分』という存在は大事。
── 人と良好な関係を結びたい。
できれば人に好かれたい ──
そこで、初めに戻り『類似性の法則』です。
『ヒトは自分に似ている人に魅力を感じ、その相手に対しての評価も肯定的になる』
なぜ自分と似ている人に肯定的な評価を与えるのか?
まさに自分に似ているからです。
ここを否定してしまうと、自分のことも否定することになる。
例えば定番ともいえる共通点『趣味が一緒』。
同じ趣味を持っている相手とは、その話題で盛り上がることは大いにあるでしょうが、お互いがその趣味を否定的に捉えることはあり得ません。
『趣味』という共通点で繋がったいわば『同士』だからですね。
また、
「レストランで自分と同じものを注文していた『全く知らない人』」
を見かけたとします。
「うわ、あんな料理食べるなんて、信じられない……」
とは絶対にならない。
それはそうです。
自分も同じものを食べているので、そこを否定してしまうと、自分の嗜好を自分で否定することになります。
むしろ感じるのは、
「あの味がわかるなんて、きっと彼(彼女)は料理も得意なんだろうなぁ」
などの相手に対するプラスの感情、肯定的な評価です。
そして『肯定的な評価を与える』ということは、その相手の『魅力度』を高めることにも繋がります。
ならば自分が『肯定的な評価』を得るには、
『相手に似ていると思ってもらえる人間になればいい』
ということなのですね。
『類似性の法則』とは、単に、
『自分に似ているものには魅力を感じ、評価も高く(肯定的に)なる』
という人の心理のことです。
意図的に評価を上げることができれば人間関係は当然いいものになっていきます。
また、面白いことに(というのもちょっと……ですが)人とは案外素直な生き物。
好意を得るために演じた自分であっても、徐々にそれが本当の自分だ、と思い込むようになる。
本当にいい人(相手の好意の対象として)になっていくのです。
── 何とも一石二鳥……
では、続いて、
『自分に似ていることに魅力を感じるのはなぜ?』
先ほどの『否定しにくい』以外のいくつかの理由も見ていってみましょう。
なぜ人は似ている人に魅かれるのか?
自分が属しているのはどこ?
これは結構大事です。
例えば関東と関西でも好みの分かれる『納豆』。
嫌いな人は、これ、においをかぐのさえイヤなのだそうです。
(※ ここでは『好き派』に属すか『嫌い派』に属すか)
『納豆嫌い』の人が『三度の飯より納豆が好き』という『納豆大好き人間』たちと数日行動を共にしなければならなくなったとしたら……
もう ── ただただ、かわいそうです。
『納豆嫌い』の人にとって『納豆好き』の集団と過ごすということは、非常にキツイ。
この『納豆』部分は、何でもいいのです。
時間にルーズな人と、きっちり守りたい人。
どちらにとってもストレスを感じることになります。
「なんだよ、たった30分しか遅刻してないのに、そんなプンプンすんなよ!」
「30分は『しか』とか言っていい単位じゃないだろ!」
これが毎回続くようなら、そのうち二人の関係は崩壊してしまうかもしれません。
毎朝決まった時間のジョギングを日課にしている人と、その時間帯には家の中で朝ごはんの用意をしている人。
……出会いようがありません。
また、仮に出会ったとしても、そのまま擦れ違う。
お互いに相手のしていることに、何の興味もないからです。
ネコ好きと戦艦好き。
共通点ゼロ。
話が全くかみ合わない。
そこにもう一組の『ネコ好き』と『戦艦好き』が登場。
ここにきて初めて好きなものが被っている同士が『最高だよな、○○(ネコか戦艦)って!』と盛り上がることのできる状況が生まれます。
『趣味』『嗜好』『価値観』『教育水準』『社会階級』『興味や関心』
などなど、どのようなものでも構いません。
どこか一点でも共通のものがあれば、それだけで人は『居心地の良さ』を感じることができるんです。
さらに、その共通していることに関しては、相手が次にとる行動も大体予想できる。
『自分だったらこうするんだけどな』という部分も被ることが多いのですね。
行動パターンも似ているのです。
ですので、自分にはない発想からくる突拍子もない言動に戸惑わされることもありません。
「あなたと一緒にいると、何て気が楽で心地いいのかしら……」
な感じのストレスフリーな時間をお互いに共有することができるのです。
さらに、ちょっとマニアックな趣味趣向の持ち主の場合、類似するこれらを持つ人たちの存在は本当に救世主。
今まで『オレってヘンなの?』と萎縮していた気持ちがドバっと解放される。
「オレだけじゃなかったんだ!未来が……明るい未来が見えてきた!!」
のようなカタルシスさえも味わえるかも。
自分とは違う価値観を持つ人たちには、なかなか理解してもらえなかった彼(趣味趣向があまりにもマニアックだから)。
『オレはみんなとは違う。ということは、オレは間違っているのか? ダメなのか……?』
などと不安に思っていたところに燦然(さんぜん)と現われた『同士』。
同士は彼を否定しません(同じ趣味趣向の持ち主だから)。
「オマエの生き方も考え方も、間違ってないって。元気出せよ。オレも同じ考えなんだぜ……」
そして、
『自分と似ている価値観の相手』=『相手の魅力度アップ』&『高評価』
の図式が完成です。
これが『自分に似ている人に魅力を感じる』理由。
人の心は自分を中心に回っています。
でもその裏には、前述の通り、
『誰かに受け入れてほしい』
『どこかに居場所が欲しい』
『誰かと繋がっていたい』
と望む強い欲求があるのですね。
そのため、自分への他者からの評価が気になる。
否定や拒絶をされてしまうと、この欲求が叶えられなくなるからです。
そしてその『他者』に対し、自分のことを、
『魅力的と感じてほしい』
『評価してほしい』
と願っています。
だからこそ、
『自分と似ている(価値観などを持った)人に魅力を感じ、高く評価する』
なぜなら、
『肯定してくれることで、自分の考え方や生き方について、間違っていないという安心感を抱かせてくれる相手だから』
『行動パターンも似ているため、その考えも推測でき、スムーズな付き合いによる心地良さも与えてくれる相手だから』
ですので、
── ヒトは自分と似ている人が好き。
なのです。
これが『類似性の法則』。
テクニックではなく、人の心理をいったものです。
が、ここを押さえておくことは今以上の良好な人間関係を構築していくためにも非常に重要となってきます。
恋愛やビジネスに活かせないはずがない ──
まずは『恋愛』における『類似性の法則』の活用術。
こちらからいってみましょう。
★ 好きな人にも自分を『好きになって』欲しい!!
では、とりあえずここで一旦恋に堕ちましょう。
大丈夫。
妄想は一人でこっそりしている分には誰にも迷惑を掛けません。
この際アイドルとかでもOK。
ちなみに『会いに行けるアイドル』というキャッチフレーズ。
これは実にうまく人の心理を突いた言葉なんです。
かつてのアイドルはいわば『高嶺の花』的存在。
『会いに行け』ません。
プライベートも非公開。
秘密のベールに包まれ、そこにファンたちは惹きつけられていたわけです。
が、現在のアイドルは身近に感じてもらうことこそが人気アップのポイント。
テレビで見るだけでなく、実際にも会える。
俳優さんや女優さんと比べ、イベント、サイン会など、実際にファンと会う機会も多い。
しかもファンの方であれば、可能な限り会えるチャンスを逃しません。
お目当てのアイドルのことならプライベートもある程度詳しく知っています。
アイドルの方々自ら、SNSなどでその様子を配信しているからですね。
毎日そのアイドルを身近に感じることができるわけです。
直接会ってはいなくても、間接的に毎日会っているようなもの。
ここで『心理学』です。
人は前述の通り『似ている人』には好意を抱きやすくなりますが、その他にも、
『ひんぱんに会うヒトやモノに対して、好意度が増す』
という心の働きを持っています。
どこの誰だかは知らなくても、通勤・通学途中などで、毎日のように見かける人はいませんか?
特に挨拶を交わすような相手でなくても、いつもすれ違う場所でその日に限ってその人とは会わず、
「あれ? あの人、風邪でもひいた?」
などと思った経験はありませんか?
それほど真剣に心配しているわけではないのですが、何となく気になる。
これを『単純接触効果』といいます。
アイドルを身近に感じる心理と一緒。
接触回数が多ければ多いほど、相手への好意は高まっていきます。
ですので、相手との物理的な距離が近いことがまずはポイント。
同じ学校や職場、近くに住んでいる、などですね。
その中でも、特に同部署であったり席が近い相手と、はじめは何となく仲良くなっていきます。
なにせ距離が近い。
消しゴムを拾ってくれたりもするわけです。
そして徐々に『仲良し』の顔ぶれが変わってくる。
単純な距離の問題から『共通点』での繋がりへと変化。
『類似性の法則』が発揮されるのですね。
これは『恋愛』でも同じ。
知らない誰かは好きになれません。
好きな相手の『気になる存在』になるには、まずは自分の『存在』を知ってもらうことから。
柱の陰から見つめているだけではダメ。
恋は発展しません。
偶然を装ってでもいいので、なるべく多く出会う機会(接触)を作ってみてください。
ただし、これ、第一印象の段階で失敗するとダメージが大きいです。
人は一番初めに抱いたイメージを、なかなか崩すことができません(『初頭効果』といいます)。
『自分の見る目』がなかったことを認めなくてはならないからです。
ここでつまずくと、もう、何をやっても逆効果。
先ほどの『単純接触効果』の逆バージョン。
会えば会うほど、嫌われてしまうことに……
ですが、相手に好意を抱いてもらうための最初の一歩は、
『相手を好きになること』
ですので、ここはおそらくクリアできるはず。
これは、
『相手に好意を持てば、その相手からも好意を持たれる』
という『好意の返報性(へんぽうせい)』と呼ばれる心理です。
もちろん逆もあり。
自分を嫌っている相手を、わざわざ好きになる人もいません。
「よく会う子がいるな。しかも何となくオレに気があるような……ちょっと気になってきたかも……」
な感じです。
たまには姿を現さない日を作るのも効果的。
通勤・通学途中で毎日のようにすれ違っているだけでも『いつもの人に会えなかった』ことは気になるのです。
自分に気があるかも、と思い始めた相手であれば『気になる度』は格段に上がります。
── と、ここまでは前菜のようなもの。
相手に自分の存在を印象付けてからが勝負です。
『類似性の法則』を活用していきましょう。
『ヒトは自分に似ている人に魅力を感じ、その相手に対しての評価も肯定的になる』
が、このままでは『相手との共通点』を探しようがないんです。
相手に対し、見てわかる範囲の情報しか持っていません。
より親密な関係を築くためには、お互いによる情報交換が不可欠。
ここで有効なのが『自己開示』と呼ばれるもの。
自分に関する情報を相手に伝えることです。
人は、嫌いな相手には自分の情報を積極的に伝えることはありません。
ですので『自己開示』をされると、自然とその相手への好意感情も増してくるのです。
そして、情報を伝えられれば、相手も自分の情報を話しやすくなる(『自己開示の返報性』)。
質問されて、それに答えるのではなく、相手が自分のことを話してくれたから、自分も話す、といった形。
ただし、その内容は受け取った情報と同レベルのものとなります。
例えばですが、こちらが名前や趣味などを話しているのに、相手がいきなり自分の心の闇について話し始める、ということはない。
同じく返ってくるのは『名前・趣味』などの当たり障りのない内容となります。
深い『自己開示』を行えば、それだけ相手も自分の深い部分を伝えてくれるはずです。
また、それは『好意』の気持ちを高めることにも繋がります。
でも焦りは禁物。
また『自己開示』の重要なポイントは『お互いに行う(相互になされる)』こと。
どちらかだけが一方的に自分の情報を伝える、では意味がないのです。
好意感情は高まりません。むしろ引かれます。
少しずつを相互で行い、段階を踏んで徐々に深い自己開示へと繋げる。
遠回りのように思われるかもしれませんが、これが『親密』への近道なのです。
このことにより、相手のことがさらにわかってきます。
好意感情も、そこそこアップ済み。
その中で『共通点』を見つけましょう。
『類似性の法則』です。
共通点があれば、人はその相手を好意的に捉えるからですね。
実際にはそれほどぴったり合ったものでなくてもいいのです。
共感できる部分、もしくは受け入れることができる程度のものでもOK。
要は相手に、
『自分のことを肯定的に受け止めてくれる相手だ』
『自分と似ているな』
と思ってもらうことが大事。
「え! それ僕もです!」なことが重なれば、何となく『運命』的なものまで感じてくるものなのです。
また、口調や話すスピードを相手に合わせる、など動作を共鳴させていくことも効果があります(『ミラーリング』『ペーシング』など)。
これら会話中のテクニックなども今後紹介させていただきたいと思っていますが、今回はとりあえず、
- 相手に自分の存在をアピールするためには、なるべく頻繁に姿を見せる →『単純接触効果』
- その後は自分と相手の情報を伝え合うことで、徐々にお互いの好意感情を高めていく →『自己開示』
- 得た情報の中から『共通点』を見つけ、相手に『自分と似ているな』と思ってもらうことで、さらなる好意を獲得 →『類似性の法則』
- それ以外にも行動面で『似ている』と思ってもらえるテクニックもある → 次回以降に続く……
まずはここを押さえておいてください。
『恋愛』についての最後に、ちょっと興味深いお話をひとつ。
『ご夫婦間』『進行中のカップル』のうち、より多くの『類似性』が認められたのは『ご夫婦間』でのこと。
カップル間では『僕たちは似ている』と思っている『知覚された類似性』と呼ばれる、どちらかというと思い込みによる類似の方が多いんです。
つまりこれは、実際にはそれほど似ていない二人が恋人から夫婦になり、時間をかけて本当の『似た者同士』となっていくパターンが多い、ということ。
ですので、現在のお相手との共通点がそれほどなくても、そこだけを見て『期待薄』と結論するのはまだまだ早いのです。
人は自分のことを好きでいてくれる人が好き。
本当にその相手が好きならきっとその気持ちは伝わるはずです。
諦めないで、頑張ってくださいね。
★ 仕事にも活かしたい! ビジネスにも活かせる『類似性の法則』♪
ビジネスシーンで活かせる『類似性の法則』も、基本的には『恋愛』でのものと、そう変わりません。
ただし『恋愛』では対象が『好きな人』であるのに対し、ビジネスの場では『上司』や『同僚』『取引相手』(『好き』だとしても、意味の違う『好き』です)。
『好きになってもらう』の先に『親近感や信頼を得るため』があるイメージです。
まずは第一印象。
身だしなみや話し方などにも気を配ってください。
『恋愛』での場合と同様、初めの印象は本当に大事。
『好意の返報性』はこちらでも有効です。
人は誰かに好意を持たれたり高く評価されると、欲求が満たされ、その相手に対しても同じ気持ちになるからですね。
また、会話の中から共通点を見つけ出し(多少強引な繋がり方でも大丈夫です)、話を盛り上げれば、それだけで親近感が増し評価も高くなります。
取引相手なら、その共通の話題の延長のような形で商談内容などへと話を繋げていくのがベスト。
相手の話をしっかり聞いていることをアピールするため、その中からキーワードを拾い、確認するような形で繰り返す(バックトラック)。
また恋愛の時同様、相手のしぐさや口調を真似るのも有効なのですが、あくまで、さりげなく、です。
「君、さっきからやたらと僕の真似してないか?」と思われては逆効果となってしまいます。
やりすぎには注意ですが、ビジネスシーンにおいても、
『この人は僕に似ている』=『信頼できそうだ』
の図式は成り立ちます。
そして『自己呈示』もポイントの一つ。
人は誰もが自分に対しての評価を持っています(自己評価)。
これ以下に相手に捉えられるのはイヤなのですね。
例えば『自分は10できる』と自己を評価している人に対し、周りの多くは『あいつにできるのは6程度だ』などと思っている。
ですので『自分のことを10できる人、と捉えてくれている相手』を好きになるわけです。
が、うまい具合に周りをそのような人だけで固めることもできません。
そこで彼は、他人の自分への評価を変えさせようと試みます。
それが『自己呈示』。
これが成功すれば自分に対する評価は高くなる。
簡単にいえば、そう思ってもらえるような言動をとるのですね。
そして呈示した本人も『その内容こそ、自分自身である』と捉えるようになっていきます。
例えば就職活動。
ついこの前まではギター片手にロックンロール! と叫んでいたロッカーが就職を決意。
まずは髪を黒く染め直し、リクルートスーツに身を包む。
これも『自己呈示』です。
「そんな金髪に会社勤めが勤まるもんか!」
といった他人からの評価に対し、
「いや、オレは決めたんだ。できるんだ!」
という自己への評価を落とさず、相手にも『あいつならできる』と思ってもらうための試み。
これに成功すれば、類似性の法則により、彼の周りには、
『彼を自分と似ている、と感じ、好意と肯定的な評価を与えてくれる人たち』
が集まることになります。
そして彼自身も自分が『自己呈示』した姿に、変化していくのです。
『類似性の法則』は優秀だ!! 効果・作用のまとめ ★
『心理学』とは、人の心の仕組みを読み解こうとする学問。
人はどのような気持ちの時にどのような行動をとるのか、身体の反応はどうなるのか、を知るためのものです。
それを踏まえた上で『誰に(対象)』『どのような行動をとってほしいのか(目的)』により、様々な分野に分かれた研究が進められています。
この『目的』が『恋愛』なのか『ビジネス』なのか、で『類似性の法則』の活用の仕方は若干変わってはきますが、大もとのところは結局、
『ヒトは自分に似ている人に魅力を感じ、その相手に対しての評価も肯定的になる』
なのです。
『恋愛』『ビジネス』でのポイント
-
◎恋愛
- とにかく接触頻度を増やし、自分の存在をアピール
→ 第一印象は大事! 初めに感じたイメージはなかなか拭えません。
ここでいい印象を与えられれば、その後もかなりスムーズな展開が期待できます。 - 相手のことを知るために、まずは自分の情報を伝えましょう
→ 質問攻めではなく、こちらから情報を提供。そうすることで、相手も自分の情報を伝えることにストレスを感じません。
むしろ好意感情が増していきます。 - 相手の情報の中から、自分との共通点を見つけましょう
→ 似ていることが多い、ということは、価値観も似ているということ。
自分と似ている人は自分の評価を否定しません。
相手の欲求が満たされ、好意を抱きやすくなるのです(言動を真似るのも方法の一つ。次回以降にお話しさせてください)。→ がんばれ!!
- 接触頻度より会話中の類似点の方が効果あり
→ 会話の中から『共通点』を見つけ、その話題で盛り上がりましょう。
そうすることで『親近感』が増し、話の内容も受け入れてもらいやすくなります。
(※『恋愛』の時同様、第一印象はもの凄く大事です!!) - 『恋愛』の時とほぼ同じことが当てはまります
→ ソーシャルスキルを上げるのに『恋愛』的側面を参考にするのはかなり有効な手段です。
対象は違いますが、ポイントは同様に『好きになってもらうこと』。
◎ビジネス
人はみな『自分のことを好きな人が好き』なのです。
人から評価されることで、自分の立ち位置を確立できるからですね。
最終的には、人の持つ『所属欲求』を満たすための行為が、成功の鍵。
ぜひ『類似性の法則』を活用し、今まで以上に素敵な対人関係を築いていただければ、と思います。
終わりに……
「自分を好きになってもらうには、まず自分から相手を好きになること!」
ケンカの後、先生や親にこのようなことを言われ強引に握手させられた遠い記憶が薄っすら……
これは、心理学的にもちゃんと理由のあることだったのですね。
心理学 ── 普段の生活にも案外ちょくちょく登場しているようです。
自分以外の人の気持ちを知りたい。
できることならその気持ちを自分の方に向けたい。
その欲求に応えてくれる強い味方『ザ・心理学』!
皆さまの円滑な人間関係に少しでも役立てていただければうれしいです!!
ではでは。
長文に最後までおつき合いいただき、ありがとうございました。
最後に
「セカンドオピニオンサービス」と
4万数1000作品の中から優秀賞を獲得した
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迷っている時間が長いと成功するまでに時間がかかってしまいます。
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ーーー管理人紹介ーーー
齊藤 健(HN:花月)
埼玉県生まれ
Web集客コンサルタント
メンタル障害アドバイザー
ゼロからお金を生み出す専門家として18歳より活動を開始。
一人ビジネスで億超えを達成し、それを教えたところ数1,000万円稼ぐ実績者が誕生。
現在はインターネットを活用したビジネスを専門に多くの実績者を輩出。
副業からインターネットビジネスを始める初心者のクライアントさんと近い距離で自分メディアにお客さんを集める戦略策定、施策が得意。
自身がメンタル障害で苦悩してきた経験を活かして、メンタル障害からビジネスで圧勝する必勝パターンを研究・ブラッシュアップして自宅を仕事場にしたい人を応援している。
セミナー登壇やメディア出演も経験。
好き:ねこ、昼寝、刃牙、ワンピース
嫌い:上下関係、我慢、梅干し
趣味:動物と遊ぶ、読書、瞑想
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